浩翔(ひろと)のブログ

雑記。思ひ出ぽろぽろ。いつかこの日々を思い出して泣いてしまう。

想いを強める街、横浜について語らせてくれ。

 

 

2人が付き合うための告白も、プロポーズも、全部横浜だった。


就職が関東圏に決まりさえすれば、横浜から通おうかな、なんて決めてるほどの横浜好きだったけれど、貴重な新卒カードを使った僕の就職活動は失敗、就職先は奇しくも西の港の方の神戸で、僕たちは遠距離恋愛を余儀なくされた。


横浜の街を歩くだけでその時々の感情をふと思い出すことが出来る。

 


よこはまコスモワールドには港のシンボルともいえる雰囲気ある大きな観覧車がある。

 

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「横浜 万葉倶楽部」の足湯から見えるコスモワールドの観覧車

 

子供向けのアトラクションも多いけれど、夜は雰囲気満載、遊び方によってはこの遊園地は子供が簡単に立ち寄ってはいけないほどのアダルティーが含まれている。
入園料は取られないため、ふらっと立ち遊んで、飽きた頃にまたすぐに戻ってこれるという手頃さが、付き合いたてデートの距離感には程良い。

 

定番は観覧車だけれど、僕は断じてお化け屋敷をオススメする。

 

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Dr.エドガーの呪いのコレクション「恐怖の館」 洋風お化け屋敷は怖い

 


出会った頃、遊園地にいくとお化け屋敷に行くのが僕たちの定番だった。下手したら彼女とくっつけるとしか目論んでしかいなかったけれど。


実際、中の洋風お化け屋敷は目論見通りの怖さ、いや、目論見以上の怖さだった。下手すると僕から彼女の方に助けを求めたといっても過言ではない。い、いや、そんなことは無かったと思うけど、お化け屋敷はそれくらいの出来だった。

 

この時、まだ付き合ってはいなかったんだけれど、お化け屋敷に誘ったら、口で怖いとは言うくせに、嬉しそうな顔をしてついてきてくれた彼女の表情が今でも忘れられない。


妻の分かりやすさと素直さにはいつも助けられる。

 

 


遊園地に飽きたら、クイーンズスクエアでウィンドウショッピングを楽しめばいい。ワールドポーターズもいいけど、あそこは少しファミリー向けで、若者にはまだ早い。

 

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クイーンズスクエアは宝石店も多い。まだ付き合ってもいないのにお揃いのペアリングが欲しいよね、とか気恥ずかしい話も当時の僕は何食わぬ顔でしてた。

 

 


海をぼーっと眺めながらでも感慨にふけりたいならば、臨港パークがオススメだ。定番はやはり山下公園だろうけど、僕は臨港パーク派だ。
何より、山下公園よりも人が断然少なく静かで、誰にも邪魔されない。行くなら特に夜がオススメだ。

 

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夜の山下公園。奥にあるのはぷかり桟橋で、ここからディナークルーズに乗船することも出来る。

 

当時、僕は大学院生、妻はダンサーを目指してダンスの練習とバイトに明け暮れる日々だった。
ゆったり流れ輝く遊覧船を見つめながら、その年1年を振り返った。


当時は、今みたいに

 

将来どうすっかなぁ
仕事やめたいなぁ

 

なんて社会人2,3年目のどうしようもない悩みも全く無かった。


今年は就活だ、なんて話をすると、就職はどこでするの、なんて多少不安げに彼女に聞かれた気もするけど、「分かんないなぁ」なんてあっけらかんと答えたと思う。

 

不安になればなるほど、先のこと先のことを考えてしまうけど、今この瞬間どうしたいか、どうするかが重要なだけで、しょうもない感じで明日、明後日、1週間先やたった1ヶ月先だけしか語れない当時の僕の方がよっぽど大人だった。

 

 

妻とは、この時もまだ付き合ってはいないんだけれども、なぜかもうずっと一緒にいたかのような安心感があった。
来年も再来年もずっと一緒にいたくて今か今かと告白のチャンスをずっと伺っていたけれど、結局告白できずじまいだった。


座って遊覧船を眺め続けるには寒すぎて、付近を散歩し始めて随分たった頃、大さん橋に到着して、そこでやっと付き合う了承を貰った。

 

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向こう側に見えるのが大さん橋。大きな船のようだ。

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付き合う約束をし、寒さに震えながらここで初めてキスをした。

 

臨港パークで特筆すべきは、毎年、横浜の開港日6/2,3の日程で、各種エンターテインメントが臨港パークで行われる、「横浜開港祭」である。


横浜青年会議所が運営となり、横浜一丸となって行われるお祭りだ。

 

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ステージだけでなく、花火、クルーズ、サップ体験、護衛艦見学など、本当にコンテンツ盛り沢山。


僕の愛すべき妻もこの開港祭に第36回横浜開港祭親善大使として参加した。誕生日も同じとあり、彼女の開港祭にかける想いは半端ではない。去年は今頃から6月の開港祭まで、開港祭準備のために僕はよく放置されたものだった。笑

 

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最近の横浜親善大使は歌って踊れる!のが売りらしい。

 

こんな楽しいコンテンツに、開港祭に青春を尽くす可愛い親善大使まで拝むことが出来る。こんなイベントに参加しない理由などあるはずがない!(あからさまな宣伝である)

 

 


横浜に来た人なら一度は見たことがあろう、船の帆をイメージした、横浜グランドインターコンチネンタルホテル。僕はここでプロポーズをした。

 

 

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プロポーズに相応しいであろう、所謂高級ホテルなんて沢山あるだろうけれど、僕はインターコンチにして本当に良かったと思っている。


駅を降りればあの大きくて特徴的な建物はいつも目に入ってきて、指輪を渡したときに泣いて喜んでくれた妻の顔を思い出すことが出来る。

 

プロポーズはバラとか洒落たものではなく、彼女らしく僕らしくを追求して、あえて赤やピンクのカーネーションの花をチョイスした。花やメッセージカードの設置場所やタイミングはメールや電話でホテルのベルデスクさんと事前に入念に打合わせた。

 

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自分のドヤ顔がマジで要らない。ベルデスクの方には花の色の比率まで調整して頂けた。プロポーズと言ったら部屋も無料でランクアップされていたし、本当に頭が上がらない。

 

そして、ホテル内での夕食後、購入に半年くらいかけて選んだ指輪を部屋に戻ったタイミングで手渡した。

 

いつも一緒に笑っていてください

 

って自分史上1番臭いセリフをここでぶち撒けた気がするけど、そんな臭すぎるセリフですら妻は真剣に聞いて泣いてくれたし、今、言葉通りの結婚生活が送れている。全て妻のおかげだ。

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結婚して1人の時間が取りづらくなって、ストレスがたまるのかもしれないとも勿論考えたし、僕は普段一人で内省の時間が多く、共同生活に向いてない人間だと思っていた。


だけど、重要なことにしろ、些細なことにしろ、二人で共有することで解決することは多い。
一人で考える時間は勿論減ったけれど、二人で考える時間が増えたことで、結果的に僕にはプラスの効果がもたらされている。

 

 

横浜グランドインターコンチネンタルホテルは、窓辺に寝そべって夜景を見る事だってできる。


高過ぎる部屋の眼下には光の絨毯が広がり、落ちたって死なないんじゃないかと思う程だ。

 

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いつか僕も、あんなホテルに泊まるに相応しい男になりたい。こんな野心も、全て愛する人が出来たからで、自分一人だったらこんな感情も生まれなかったんだろうな、と今は思う。

 

狭いアパートで二人で過ごす何気ない日常も勿論楽しいんだけれど。


 

 


横浜は、想いを強める街だといつも思う。

 

 

 

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異国情緒溢れる街景色。

夜景を見ながら歩いているだけで気持ちは一新されて、雑念は消え、今あなたがそばにいる人に伝えるべき大切なことだけが頭に浮かんでくる。

 

誰かに伝えたいことがあるならば、一度この街を訪れてみてはいかが。